オーストラリア市場レポート 2010年8月4日
Sydney, 2010年8月4日, AEST (ABN Newswire) - 前日に6週間での最高水準を記録した後に上昇分を失い、水曜日のオーストラリア株式市場は値を下げて取引を開始した。取引前半において S&P/ASX200 指数は0.3%下落し4,558.1ポイント、全株指数は0.28%下落し4,573.8ポイントとなった。金融株・工業株は0.5%下落、原材料部門は0.4%下落した。
水曜日の経済ニュースとしては、オーストラリア統計局による6月の物品サービス国際貿易と主要都市における住宅価格指数、オーストラリア産業グループと Commonwealth Bankによる7月のオーストラリアサービス業業績が発表された。
企業ニュース
ギニアでの1億7,000万米ドルの鉄鉱石投資という昨日の発表に続き、 Rio Tinto (ASX:RIO) は今日、 Pilbara にある鉄鉱石施設の年間処理能力を3億3,000万トンへ拡大する7億9,000万米ドルの新たな出資を発表した。これによりここ数週間で承認された投資資金は約10億米ドルとなる。この7億9,000万米ドルの資金は、新しい港の建設に関連する海洋作業への3億7,500万米ドルと、積山や海洋構造といった長期品目や陸上での土木工事・機械の調達に対する4億1,500万米ドルから成る。 Rio Tinto は現在8,000万トンとなっている Pilbara の港湾処理能力を、2016年までに1億8,000万トンへと拡大することを目指している。
オーストラリアのバイオテクノロジー企業 Living Cell Technologies Limited (ASX:LCT) は、 DIABECELL (R) の New Zealand Phase II 臨床試験への患者の追加が承認されたと語った。 DIABECELL は、インスリン依存性糖尿病患者の生活を向上するために設計された治療法である。同治療法は、患者の腹部に移植されるカプセル化された豚インスリン生産細胞(島)を含む。これにより患者体内のインスリンが自己制御、効果的に分泌されることが可能となる。またこの治療を受ける患者は移植後の免疫抑制が不要となる。現在の試験においてこの治療法の安全性は確認済みで、治療上の有益性が引き続き有望視されている。最大限の効力を得るための最適投与量を確認すべく、投与量決定試験が進められている。
Boral Limited (ASX:BLD) は今日、 Brickworks Limited (ASX:BKW) への同社プレキャストコンクリート板事業の売却を発表した。ニューサウスウェールズ州・クイーンズランド州・ビクトリア州・西オーストラリア州における Boral の全プレキャスト事業を含むこの1,500万豪ドルでの売却は、2010年8月中旬の完了が見込まれている。この売却には主要事業に注力するという Boral の戦略が反映されており、プレキャスト事業市場での Brickworksの存在は大幅に強化されることとなる。
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